サプリ概論38 中性脂肪値への作用で考える複数の機能の組み合わせ

動物の体内に蓄積されている脂肪は、脂肪酸3個がグリセロールによって結びつけられた中性脂肪の形となっています。そのため、脂肪が多く含まれた食品を食べると血液中の中性脂肪が増えて、中性脂肪値が高まります。血液中の中性脂肪が増えすぎると動脈硬化のリスクが高まります。中性脂肪値を抑制するためには、食事で摂った脂肪が吸収されにくくすることが第一で、そのために使われる健康食品は脂肪分解抑制作用、脂肪吸収抑制作用がある素材となります。
肝臓ではエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を材料にして脂肪酸が合成されています。この脂肪酸を結合させて、肝臓では中性脂肪が合成されています。エネルギー源を多く摂ると血液中の中性脂肪が増えることになります。これを抑制するのは脂肪合成抑制作用がある素材です。
血液中で余分となった中性脂肪は脂肪細胞の中に蓄積されますが、身体を動かすとアドレナリンが分泌されて、中性脂肪が分解されて血液中に脂肪酸が放出されます。脂肪細胞に蓄積された中性脂肪を分解するのは脂肪分解促進作用がある素材です。
脂肪細胞から放出された脂肪酸は筋肉細胞などに運ばれて、エネルギー代謝に使われます。それを助けるのが、脂肪燃焼促進作用がある素材です。
脂肪酸の代謝は、細胞のミトコンドリアの中のTCA回路で行われて、エネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)が作り出されます。その働きを助けるのが、ATP生成の促進作用がある素材です。
中性脂肪と並んで動脈硬化のリスクを高めるのは悪玉コレステロールとも呼ばれるLDLコレステロールです。LDLコレステロールは肝臓の中でコレステロールから合成されます。コレステロールは肝臓でエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を材料に合成されていますが、その合成を抑えるのがコレステロール抑制作用がある素材です。