サプリ概論67 免疫に作用する素材1

免疫は、身体にとって外敵になるものと味方になるものとを区別して、外敵だけを攻撃する能力を指しています。免疫を高める方法の一つは便通を促進することです。便通が悪化すると腸内細菌の悪玉菌が増え、悪玉菌が作り出す毒素が全身の免疫を低下させるため、便通をよくすることによって免疫が強化されます。
摂取タイミングですが、腸内で作用するため、食事の前後に摂ります。
便通促進作用のある素材としては、ビフィズス菌、フェカリス菌、オリゴ糖があげられます。
ビフィズス菌は乳酸菌の善玉菌の一種で、オリゴ糖などの糖を発酵させて乳酸を作り出す微生物です。大腸まで届き、腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を増やして便秘を解消する作用などがあります。
フェカリス菌は菌体が小さい乳酸菌の一種で、乳酸菌の中でも球形のため乳酸球菌に分類されています。フェカリス菌は死菌で摂ると腸内細菌の善玉菌のエサ(栄養源)となり、善玉菌を増やします。
オリゴ糖は消化酵素によって分解されず、大腸内でビフィズス菌などの善玉菌の栄養源になる難消化性の糖です。代表的なオリゴ糖にはフラクトオリゴ糖(アスパラガス、ニンニクなど)、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖(母乳や牛の初乳)、キシロオリゴ糖(食物繊維を発酵させた難消化性オリゴ糖)などがあります。腸内細菌の善玉菌の代表であるビフィズス菌の増殖のほか、便秘や下痢の改善などの作用があります。