ビタミンは1日に必要な推奨量や目安量が注目され、これを下回らないようにすることが摂取の第一義です。しかし、ビタミンには摂りすぎると健康に悪影響を与えることもあり、種類によって許容上限量が定められています。脂溶性ビタミンは体内の脂肪に溶けて保持される性質があるため、過剰症が起こる可能性があります。これらの量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。
ビタミンAは脂溶性ビタミンで、男性の推奨量は年齢によって異なります。まずは1日に摂るべき量について紹介します。
〔男性:ビタミンA推奨量〕
1〜2歳:400μgRAE、3〜5歳:450μgRAE、6〜7歳:400μgRAE、8〜9歳:500μgRAE、10〜11歳:600μgRAE、12〜14歳:800μgRAE、15〜17歳:900μgRAE、18〜29歳:850μgRAE、30〜49歳:900μgRAE、50〜64歳:900μgRAE、65〜74歳:850μgRAE、75歳以上:900μgRAE。
※μgRAE:レチノール活性当量
これに対して、男性の許容上限量は以下のとおりです。
〔男性:ビタミンA許容上限量〕
1〜2歳:600μgRAE、3〜5歳:700μgRAE、6〜7歳:950μgRAE、8〜9歳:1200μgRAE、10〜11歳:1500μgRAE、12〜14歳:2100μgRAE、15〜17歳:2500μgRAE、18〜29歳:2700μgRAE、30〜49歳:2700μgRAE、50〜64歳:2700μgRAE、65〜74歳:2700μgRAE、75歳以上:2700μgRAE。