ナトリウムは塩(塩化ナトリウム)の構成成分で、成人の体内には約100gが含まれています。多く摂取すると血圧を上昇させることが知られていて、避けなければならない成分と考えられがちですが、細胞の内外のミネラルバランスを保つためには必要です。食品だけでも1日に8〜9gは摂取されています。そのため摂取の目標量は下回ることことを目指した未満の表示となっています。
1日の目標量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。
ナトリウムの男性の目標量(食塩相当量)は年齢によって異なります。
〔男性:ナトリウム目標量〕
1〜2歳:3.0g未満、3〜5歳:3.5g未満、6〜7歳:4.5g未満、8〜9歳:5.0g未満、10〜11歳:6.0g未満、12〜14歳:6.0g未満、15〜17歳:7.5g未満、18〜29歳:7.5g未満、30〜49歳:7.5g未満、50〜64歳:7.5g未満、65〜74歳:7.5g未満、75歳以上:7.5g未満。
これに対して、女性の目標量は以下のとおりです。
〔女性:ナトリウム目標量〕
1〜2歳:3.0g未満、3〜5歳:3.5g未満、6〜7歳:4.5g未満、8〜9歳:5.0g未満、10〜11歳:6.0g未満、12〜14歳:6.5g未満、15〜17歳:6.5g未満、18〜29歳:6.5g未満、30〜49歳:6.5g未満、50〜64歳:6.5g未満、65〜74歳:6.5g未満、75歳以上:6.5g未満。
ナトリウムの吸収率(利用効率)はほぼ100%ですが、腎臓から90%ほどが排出されています。腎機能が正常であればナトリウムの体内保持量は急に増えないように調整されています。