サプリ概論92 ミネラルの摂取量2

カリウムは細胞の浸透圧を維持するほか、神経刺激の伝達、心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応の調節などの働きをしています。また、カリウムには腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制して血圧を下げる効果があります。
1日の目安量と目標量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。目安量は体の恒常性維持に適正と考えられる量で、目標量は高血圧を中心とした生活習慣病の予防の観点からの量です。
カリウムの男性の目安量は年齢によって異なります。
〔男性:カリウム目安量〕
1〜2歳:900mg、3〜5歳:1000mg、6〜7歳:1300mg、8〜9歳:1500mg、10〜11歳:1800mg、12〜14歳:2300mg、15〜17歳:2700mg、18〜29歳:2500mg、30〜49歳:2500mg、50〜64歳:2500mg、65〜74歳:2500mg、75歳以上:2500mg。
カリウムの男性の目標量は年齢によって異なります。1〜2歳の目標量は掲載されていません。
〔男性:カリウム目標量〕
3〜5歳:1400mg以上、6〜7歳:1800mg以上、8〜9歳:2000mg以上、10〜11歳:2200mg以上、12〜14歳:2400mg以上、15〜17歳:3000mg以上、18〜29歳:3000mg以上、30〜49歳:3000mg以上、50〜64歳:3000mg以上、65〜74歳:3000mg以上、75歳以上:3000mg以上。
カリウムの吸収率(利用効率)はほぼ100%ですが、腎臓から90%ほどが排出されています。カリウムは野菜に多く含まれていることから野菜が不足している人、塩分を摂りすぎている人は多めに摂ることがすすめられます。