サプリ概論95 ミネラルの摂取量5

カルシウムは乳製品、肉類に多く含まれていますが、食事による摂取は国民健康・栄養調査によると推奨量に対して20〜30%も不足しています。体重の1〜2%も含まれていて、そのうちの99%は骨や歯に存在し、残りは血液、筋肉、神経などにあって神経伝達物質として使われています。
1日の推奨量と許容上限量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。カルシウムの女性の推奨量は年齢によって異なります。
〔女性:カルシウム推奨量〕
1〜2歳:400mg、3〜5歳:550mg、6〜7歳:550mg、8〜9歳:700mg、10〜11歳:750mg、12〜14歳:800mg、15〜17歳:650mg、18〜29歳:650mg、30〜49歳:650mg、50〜64歳:650mg、65〜74歳:650mg、75歳以上:600mg。
カルシウムの女性の許容上限量は年齢によって異なります。1〜17歳の許容上限量は掲載されていません。
〔女性:カルシウム許容上限量〕
18〜29歳:2500mg、30〜49歳:2500mg、50〜64歳:2500mg、65〜74歳:2500mg、75歳以上:2500mg。
女性は男性に比べて体が小さいことから目安量は少なくなっていますが、8〜11歳に限っては男性よりも多くなっています。
カルシウムの吸収率は30%ほどで、イオン化することで吸収率が高まることから、胃液が分泌されない空腹時(起床後、就寝前)に摂るのが効果的です。
カルシウムは体内で不足すると骨から溶け出て補われます。また、汗とともに排出されるため、運動をする人は多く摂ることがすすめられます。