マグネシウムはカルシウムやリンとともに骨を形成するほか、さまざまな体内の代謝を補助する機能があります。体内の300種類以上の酵素を活性化させる働きがあり、筋肉の収縮や神経情報の伝達、体温や血圧の調整にも役立っています。
1日の推奨量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。
マグネシウムの男性の推奨量は年齢によって異なります。
〔男性:マグネシウム推奨量〕
1〜2歳:70mg、3〜5歳:100mg、6〜7歳:130mg、8〜9歳:170mg、10〜11歳:210mg、12〜14歳:290mg、15〜17歳:360mg、18〜29歳:340mg、30〜49歳:370mg、50〜64歳:370mg、65〜74歳:350mg、75歳以上:320mg。
これに対して、女性の推奨量は以下のとおりです。
〔女性:マグネシウム推奨量〕
1〜2歳:70mg、3〜5歳:100mg、6〜7歳:130mg、8〜9歳:160mg、10〜11歳:220mg、12〜14歳:290mg、15〜17歳:310mg、18〜29歳:270mg、30〜49歳:290mg、50〜64歳:290mg、65〜74歳:280mg、75歳以上:260mg。
男性と女性で推奨量はあまり差はありません。マグネシウムの吸収率(利用効率)は30〜50%ですが、摂取量が少ないと吸収率が高くなります。
全身の酵素は3000種類ほどですが、マグネシウムが補酵素となっているのは300種類であることから、マグネシウムが不足すると全身の機能に影響が出ることになることから、食事量が多い人や激しい運動をする人は多く摂ることがすすめられます。