鉄は赤血球のヘモグロビンに多くあり、酸素を結合して全身に酸素を運ぶ作用があります。鉄には肉や野菜に含まれるヘム鉄と、野菜などに含まれる非ヘム鉄があり、ヘム鉄は非ヘム鉄よりも吸収率が高くなっています。不足すると鉄欠乏性貧血が起こりやすくなります。
1日の目安量と許容上限量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。鉄の男性の推奨量は年齢によって異なります。
〔男性:鉄推奨量〕
1〜2歳:4.5mg、3〜5歳:5.5mg、6〜7歳:5.5mg、8〜9歳:7.0mg、10〜11歳:8.5mg、12〜14歳:10.0mg、15〜17歳:10.0mg、18〜29歳:7.5mg、30〜49歳:7.5mg、50〜64歳:7.5mg、65〜74歳:7.5mg、75歳以上:7.5mg。
鉄の男性の許容上限量は年齢によって異なります。
〔男性:鉄許容上限量〕
1〜2歳:25mg、3〜5歳:25mg、6〜7歳:30mg、8〜9歳:35mg、10〜11歳:35mg、12〜14歳:40mg、15〜17歳:50mg、18〜29歳:25mg、30〜49歳:50mg、50〜64歳:50mg、65〜74歳:50mg、75歳以上:50mg。
鉄の吸収率はヘム鉄が約30%、非ヘム鉄が約5%となっています。ビタミンCによって吸収率が高まりますが、それは非ヘム鉄に対してです。鉄は血流が盛んになって赤血球が傷つくことで赤血球から失われやすくなります。運動をする人は多く摂る必要があります。レバー、赤身肉、赤身魚、貝類などに多く含まれますが、これらの食品が不足している人は多く摂ることがすすめられます。