金曜日の20時はテレビ業界ではゴールデンタイムと長らく言われてきました。今ではプライムタイム(看板番組)と呼ばれていますが、ゴールデンタイムは通常は視聴率が高い19時から22時を指していて、その中でも金曜日の20時から21時は看板中の看板の番組が放送されてきました。
黄金の時間帯の午後8時ということから「金八」とも呼ばれていたのですが、これをタイトルにつけた学園ドラマが1979年から2011年まで断続的に放送されてきました。
名言が数々生まれ、今に語り継がれる言葉がいくつもある中で、一つだけ忘れることができない言葉があります。それは「皆さんに教えたことは全部ウソです」という衝撃を与えるフレーズです。
この言葉は、健康に関する講習の最後に話すことがあり、受講生の中には、このフレーズを使って学ぶことの重要性を伝えている人も徐々に増えてきています。
講習ではウソを教えているわけではなくて、真実を伝えるように常に努めています。そのときには真実であったとしても、身体に関わる研究は常に続けられていて、常に変化をしています。
今学んだことが、いつまでも真実であるとは限りません。そのため、健康に関わる情報は更新され続けていることが重要であって、常に更新のための情報収集をして、それを伝えておく必要があります。
古い健康情報は間違いにもなりかねません。テレビ番組で真実として語っていた先生の過去のコメントを引っ張り出してきて使うときには、最新情報と照らし合わせて確認をしておかないと、間違いが放送されることにもなりかねません。
医療や健康の専門家が間違いを起こすとは思いたくはないところですが、更新されていないために今の常識では間違ったことを言うというのは実際にあることです。それを確認するメディア関係者が情報更新されていないために“間違いが真実の顔をして”放送されたことは何度もあります。
それを後になって気づいても修正をせずに済ます、修正のコメントは流すものの、どこが間違っていたのかを明らかにしないということもあります。放送された後に、その後始末(尻拭い)をしたことも過去には何回もありました。
この反省に立ってみると、すべての人によい健康法はないのに、誰にも通じるような伝え方をされることが多く、中でも日本人の体質と合致していないのに、あたかも日本人によい結果をもたらすかのように報道されることもあります。
体質を考えた健康法は、決して既製品ではなく、オーダーメイド、レディーメイドであり、それぞれの人にとって最もフィットする健康デザインが必要だということを語り続けています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕