シン・日本人の体質14 祖先の数から考える体質

1人が存在しているためには2人の親(父親と母親)が必要です。その両親が生まれてくるためには、さらに両方の親が必要で、このまま遡っていくと2人、4人、8人、16人、32人、62人、124人、248人、498人、992人……と倍々に増えていくことになります。

10世代前に遡るだけでも1000人近い祖先がいて、初めて今の自分が存在していることになります。

同じ地域で暮らしていた人が出会い、子孫を残していくということは、一定の範囲で遺伝によって体質が伝えられていくので、近くで暮らす人の体質はほとんど同じと考えることができます。

子どもを産む年齢は、今では30歳を超えています。最新の初産年齢は30.9歳となっています。以前は20歳が出産年齢と考えられていて、1世代が20年とすると今の日本国民の人口を超えるのは34代前という計算になります。

計算上の34世代前は688年前の1336年で、室町時代となります。室町時代の日本の人口は1500万人ほどであったと推定されています。
1億人を超えた人がいないと計算が成り立たないのに、1500万人ほどだったとすると8倍ほどの差があるので、どこかで血筋が重なっていることになります。

こういった話から、「日本人は皆が親戚」と言われることがあり、だから仲良くしなければならないと話す根拠ともされています。

室町時代よりも前の平安時代では約600万人と推定されていますが、この間には海外(中国大陸、朝鮮半島など)からの人口流入もありました。体質は同じ地域で暮らしている人によって伝えられているということで、日本人の体質が定まったのは室町時代と考えられているのです。

室町時代には、中国では明時代で、1368年から始まっています。明の時代には北方系の民族が勢力を拡大していきました。それ以前に日本に渡ってきた人たちとは体質的に大きく異なっています。

日本人と中国人は顔も体型に似ているのに体質が大きく異なっていると言われる始まりは、この時代だったと考えられているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕