平均寿命は、その年に生まれた子どもが現在と同じ環境(社会状態、経済状態など)であると想定した場合に、どこまで生きることができるかという推計値です。このことについては、前回(セカンドステージ36)紹介した通りです。
このデータは厚生労働省による平均寿命の統計として発表されていて、最新の2020年のデータから、ここでは岡山県の男性を例にしてみていくことにします。岡山県の女性の平均寿命は日本一で、女性の長寿傾向に導かれて、男性がどのような状態になっているのかを探っています。
平均寿命は正式には「平均余命」と呼ばれ、0歳の子どもが何歳まで生きることができるかという推定値であるので、年齢別の平均寿命(主な年齢の平均余命)の0歳のランキングは、平均寿命と同じです。
岡山県の男性のランキングは0歳では10位、20歳では9位、40歳では6位、65歳では9位、75歳では11位となっています。
岡山県の女性のランキングは0歳と20歳では1位、40歳では3位、65歳では4位、75歳では4位と、どの年齢も上位に位置しています。
これと比べると、男性のランキングは低めではあるものの、大きな変動はなくて、40歳では6位と、かなり頑張っているのがわかります。
40歳の時点での平均余命は42.93年で、合わせると82.93歳となります。0歳の時点の平均余命(平均寿命)は81.90年で、これと比べると1.03年長くなっています。
平均余命のトップの滋賀県は82.73歳なので、岡山県の男性の40歳の平均余命は全国のトップと同様となっています。
ちなみに、男性の平均余命の全国平均は81.49歳で、岡山県は0.41年長くなっています。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕