2025年は団塊世代の全員が75歳以上の後期高齢者になる年で、高齢化率は30%にもなると推計されています。前期高齢者(65〜74歳)よりも後期高齢者のほうが多くなったことで、これまでの高齢化率の高さよりも、もっと深刻に考えなければならない時代となっています。
このことは大問題であり、「2025年問題」と表現されています。それもあって2025年は高齢者対策が注目されがちですが、もう一つの重要な変化が見逃されがちです。
それは15年後の2040年の変化の予測で、その対策も同時に着手しないと、前期高齢者を支えることが難しくなるということです。
2040年には団塊ジュニア世代(1971年から1974年に誕生)の全員が65歳以上になります。高齢化率は35%に達すると推計されています。
これは出生数が予測通りの減少であった場合のことで、これまでの予測では2030年に年間出生数が70万人を割ると言われていました。ところが、2024年に70万人を下回っていて、高齢化率35%は目前に迫っていることがわかります。
団塊ジュニア世代は2025年に50〜53歳となりますが、労働安全衛生法では55歳以上は「高年齢者」と呼ばれていて、生産効率の低下、注意力・集中力の低下、事故発生率と事故の重度化が指摘されています。
この実態があることから定年退職年齢は60歳でしたが、2025年から65歳への引き上げが義務化されて、本人が希望すれば70歳までの雇用が努力義務化されました。
これは高齢者の体力が以前に比べて高くなったことよりも、人手不足に対応するためであることは明らかです。
これまでは体力・気力が低下する中で、55〜60歳の5年間だけ働くための健康度の維持が求められましたが、65歳定年では10年間と2倍に、70歳定年では15年間と3倍にもなります。
これに対応するためには、50歳を過ぎたときから健康で過ごすための取り組みが必要です。その対象の中心が団塊ジュニア世代であるので、これまでの健康対策では充分ではないということに気づき、行動を起こさなければならない状況になっているのです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕