チョコレートはエネルギー量が高く、砂糖と脂肪の量が関係しています。チョコレートはカカオ分が35%以上あり、苦味を抑えるために砂糖が多く使われます。ココアバターはカカオ豆の脂肪分で18%以上となっています。カカオ分の代わりに乳製品を使用したタイプではカカオ分は21%と少なめですが、乳固形分はカカオ分と合わせて35%以上となっているので、脂肪の量は案外と多くなっています。ミルクチョコレートはカカオ分が21%以上、乳固形分が14%以上となっているものの、実際のエネルギー量を見ると大きな差はないことがわかります。
チョコレートの中には、カカオ分が70%以上のビターチョコレートがあり、これはエネルギー量が低く、カカオに含まれる特有のカカオポリフェノールに代謝作用があることから、チョコレートダイエットに使われています。
アイスクリームは見た目が同じであっても乳成分の量によって、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓に分類されています。アイスクリームは乳固形分が15%以上、そのうち乳脂肪分が8%以上のもので、濃厚な味わいのものは乳脂肪が多く、エネルギー量も高くなっています。アイスミルクは乳固形分が10%以上、そのうち乳脂肪分が3%以上のもので、これらが少ない分だけ牛乳と同様の乳成分が使われています。
ラクトアイスは乳固形分が3%以上のもので、乳固形分が少ないのを補うためにヤシ油、パーム油、ナタネ油などの植物油脂が使われているものもあります。氷菓は乳固形分が含まれず、果汁を凍らせたアイスキャンデーやシャーベットなどです。
アイスクリームは脂肪と砂糖が多くても、ダイエット効果が認められています。身体が冷えることで、それを解消するために細胞での熱産生が高まり、脂肪が燃焼されるので、アイスクリームで摂った脂肪の一部が燃焼するのと同じことになります。代謝が高まり、体温が高まっている時間帯は午後3時(15時)前後となっているので、おやつの時間に食べるのが最もダイエット向きと言えます。
アイスクリームの定番というとバニラ味ですが、バニラビーンズの香り成分のバニリンは満腹中枢を刺激するとともに、食欲をコントロールするホルモンのセロトニンの分泌が促進されることから、ダイエットのためにはバニラ味がよいとされています。
ただ、冷たいものは甘味が感じにくく、おいしさを感じるようにするためには、砂糖が多く使われる傾向があるので、エネルギー量は確認しておきたいものです。