ダイエットは結果重視か経過追求か

ダイエットの究極の目的はやせることで、それも無理をせずにダイエットができれば、方法は何でもよい、そのメカニズムも気にしないという人は少なくありません。その結果が普遍的なものであればよいのですが、たまたま身体の調子と合っていた、環境が適していたということだと、同じようにしても同じ結果が出ないということは、よくあることです。こういった結果重視のダイエット法は少しでも条件が異なると同じ結果にはならないことがあるわけですが、これをアレンジすることができれば自分の身体や環境、生活パターンなどに合ったダイエット法に変えていくことができます。
そのアレンジのために必要なのが、どうしてダイエットできるかというメカニズムです。このダイエットの経過がわかれば、どこが重要なのかがわかり、何をすればよいのかも見えてきます。テレビや雑誌などのダイエット情報は、どうしても個別の人に対しての情報ではなく、多くの人に通じる内容となってしまいがちです。
多くの人に通じるというのが定説のような内容なら、これを採用して実施することで、ある程度の結果は得られるかもしれません。しかし、メディア情報は性別も年齢も筋肉の量も運動経験や食事内容も、さらに健康状態も考えに入れずに、大雑把な内容となってしまいます。そのことを言ってくれるか書いてくれれば、頭から信じ込むのではなく、アレンジが必要だという意識を持って臨むこともできます。しかし、そうではないことは明らかで、万人に通用するような情報になりがちです。万人に通用すると言ったら聞こえはよいのですが、どんな人にもピンポイントではないことから、そこそこにしか効果がない情報ではないかと考えられても仕方がありません。
となれば経過追求をすることは非常に重要になります。例えば、夜遅くに食べると太るので食べないようにすることを指導する場合に、理屈も何もなしで、ただ食べるなと言っても目の前に食べるものがあったら手が伸びてしまうでしょう。少ない量なら大丈夫だろうと考えてしまうかもしれません。
そこで以前に紹介したBMAL1を示して、22時から2時の間には脂肪酸合成が進むので少しの量でも脂肪が蓄積されること、3時のおやつなら多めに食べても脂肪酸合成が進みにくくなるのに、ということを示してあげれば、夜の食欲にストップをかけやすくなります。
こういった経過を追求して示すことができれば、改善しやすくなるということで、理屈っぽくなるのは承知で、日本メディカルダイエット支援機構では教育でもコンテンツでも講演でも、とにかく身体のメカニズムを徹底的に教えるようにしています。一般向けの情報にコンテンツ提供するときには、できるだけ抑えるようにはしていますが、もっと知りたいという人のために、このサイトにリンクしてもらって、理屈を知ってもらうようにはしています。その理屈は、このサイトの「メディカルダイエット」に次々と新たなコンテンツを入れています。