チアシードも健康食品か

おしゃれな雰囲気と機能性があって、スーパーフードは人気が高くなっています。その一つがチアシードです。チアシードはアステカ族が古来より常用してきたミント種に属する植物種子で、ω(オメガ)3脂肪酸が23%と食品の中では極めて含有量が高く、血管保護、血流促進などの作用が認められています。このほか、食物繊維、たんぱく質、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛、抗酸化成分が豊富に含まれていて、この多彩さが人気を支えています。
プチプチの食感があり、サラダやヨーグルトにかけると適度に水分を吸って独特の食感があります。その変化は34%も含まれている食物繊維のうち水溶性食物繊維の割合が高く、胃の中で水分を吸ってゲル状(ゼリー状)になるからで、水溶性食物繊維の部分は約14倍にも膨らみます。
この機能を健康に役立てるために加工したのが健康食品としてのチアシードです。それに使われているのは黒い一般的なチアシードではなく、白いサルバチアです。加工といっても種をそのまま1回分の使用量をパック化したものです。これをペットボトルに入れて水分を吸わせ、膨らませてから退くだけです。サルバチアは水分の吸収力と保水性が高いことが知られています。そのためにダイエット用の健康食品としても使われます。
水は飲んだら、すぐに胃から腸へと流れていきます。ところが、サルバチアと一緒に飲むと水溶性食物繊維は水を保持して、2時間ほどかけて徐々に水が離れて腸へと送られていきます。そのため水分が急激に失われることがなくなり、熱中症予防につながります。このことからアメリカではランニングフード、日本ではウォーキングフードとも呼ばれています。
水溶性食物繊維は脂肪の吸着力も強く、これらの機能によって中性脂肪値、血糖値、血圧の降下の作用があります。
食品そのものであっても使い方によっては健康食品になるわけですが、「サプリメントプロ検定」では、そういった情報も提供していきます。