歩くことは左右の脚を交互に前に出して、腕も交互に振って前進していくものだけに、左右の動きが同じであることが前提とされています。その前提どおりになっていることで、安全かつ健康的に歩くことができるようになります。
自分の歩行姿勢は、なかなか確認することはできません。今はスマホの撮影機能を使えば、他の人に撮影してもらうだけでなく、固定しておいて、その前を通過することでも歩行姿勢を確認することができます。
チェックすることは思ったよりも多くあり、左右の歩幅、左右の腕の振りが揃っているかを見るのは当然のことですが、他にもチェックポイントはあります。
身体が真っ直ぐになっているか、肩が真っ直ぐか(どちらかの肩が前に出ていないか)、頭の位置が上半身の真上になるのか、頭が左右に傾いていないか、前後にも曲がっていないか、頭が大きく上下動しないか、などなど。
集団でウォーキングをするときには、リーダーが先に歩き、最後を歩くのはサブリーダーというのがよくあることですが、サブリーダーが全員の歩行姿勢を確認するわけにはいきません。ウォーキングは前を歩く人の背中を見ることになるので、後ろの人がチェックすることもあるものの、そのためには参加している全員が歩行姿勢をチェックするだけの知識がなければなりません。
その点、2本のポールを使ったウォーキングでは、正しいポールの使い方さえできれば、身体の傾きもなく、歩幅も均等にして歩くことができます。後ろからチェックするにしても、項目が少なくて、ブレも少ないので、それほど専門的なチェック法でなくても確認しやすくなっています。
正しく歩くことによって健康度が高まるという基本に従うと、ポールを使って歩いた後に、ポールなしでも正しく歩くことができるようにするというのがツイン・ウォークが目指しているところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕