ツイン・ウォーク72 スマ歩のすすめ

厚生労働省は健康寿命を延ばすための施策として、「スマート・ライフ・プロジェクト」を掲げて、多くの企業や団体に参加を呼びかけています。ウォーキングは手軽に、多くの参加者が得られる健康づくりとして、実践に活用されています。

これをウォーキングに関わる団体や研究機関などは、スマートウォーキングとの名称で推進しています。長い名称は馴染みにくいということで、スマートウォークと縮めたり、中には“スマ歩”という名称で進めているところもあります。

1日の歩数を増やすために、歩数を記録するには以前は歩数計(万歩計)を装着して歩くのが一般的でしたが、スマートフォンのアプリ(アプリケーションソフト)として標準装備されるようになってから、歩数計を使う人は大きく減りました。

歩数計は一般名称で、万歩計は山佐時計計器の登録商標ですが、専門の歩数計でも精度に差があり、歩数計でも複数のものを装着して生活をすると1日に1000歩以上の差が出ることもあります。スマートフォンのアプリとは、もっと差が出ることがあります。

地図を見ながら歩く、音楽を聴きながら歩く、天気を気にして安全に歩く、歩いたコースを記録する、ポイント化するということにも、スマートフォンのアプリは便利に使えます。また、スマートフォンのアプリには健康チェックのデータを入れて、これを参考にしながら、どれだけ歩けばよいのかを示してくれる機能もあるので、確かに便利に活用しながらスマートウォーキングを実現するのに役立ちます。

スマート(smart)は賢い、洗練されたという意味があって、賢く歩きましょうということで、スリムになることを指しているわけではないのですが、効果的な方法で歩けば体脂肪を減らすことができるのは確かなことです。

ただ時間をかけて歩けばよいということではないものの、自分の状態に合った方法で賢く歩くということで、“スマ歩”というのは、スマートフォンを使うにしろ使わないにしろ言い得て妙な言葉といえます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕