デトックスとダイエットの関係性

有害物質が体内に多く残っていると、全身の細胞の代謝が低下します。中でもエネルギー代謝に働く細胞内のミトコンドリアが有害物質の害を受けることによって、体脂肪(中性脂肪)をエネルギーとして代謝(燃焼)させる働きが低下していくことになります。
中性脂肪は分解されて脂肪酸という脂肪の最小単位になり、ミトコンドリアの中に取り込まれてから、アセチルCoAに変化します。このアセチルCoAがミトコンドリアのTCA回路の中で化学反応をして、次々に別の成分に変化していく中でエネルギー物資のATP(アデノシン三リン酸)が作り出されます。このATPから発生したエネルギーが身体を働かせる運動エネルギー、電気エネルギー、熱エネルギーとして使われていきます。この働きが正常であればエネルギー代謝は効率よく進んでいくことになりますが、それを妨げるのが細胞にまで入り込んだ有害物質です。
有害物質は肝臓で分解・解毒されます。しかし、代謝が低下することで有害物質の分解が遅くなり、肝臓の機能も低下していくようになります。有害物質は細胞を傷つけ、体内で炎症を発生させますが、その解消のために体内の酵素やビタミン、ミネラルが多く使われるようになります。
また、肝臓をはじめとした臓器などで有害物質を分解するときに活性酸素が体内で多く発生するようになります。この活性酸素を消去するためにビタミン、ミネラル、酵素が多く使われるため、さらに代謝が低下するという悪循環に陥りかねません。
体温を高め、血液循環を進め、発汗を進めていくことで、代謝の低下を補うことができます。岩盤浴などの遠赤外線効果は身体の深部から温め、代謝を高めることができます。入浴によって発汗させた場合には、身体の深部を発熱させる作用は弱いものの、血流の促進によって臓器の機能が高まることで、老廃物の排出を進めることができるということです。