もういい加減に飽きたとの声が出るくらいに何度も「ヒトケミカル」のことを紹介してきました。以前はネット検索で「ヒトケミカル」と打ち込むと、「フィトケミカルで検索しました」と表示がされて、「ヒトケミカルなんて間違いじゃないのか」とネット検索にも判断されるくらい知られていませんでした。それが今では「ヒトケミカル」の検索で次々と出てきます。これは日本メディカルダイエット支援機構のWEBサイトのおかげではなく、当機構の役員と、その関係者が頑張って研究と普及を進めてきているからです。
健康誌の編集者から「ヒトケミカルをメディカルダイエットと結びつけて発表しているのですか」と聞かれました。ヒトケミカルを紹介したくて、メディカルダイエットと強引に結びつけていると思われたからの発言でしょうが、まったく逆です。メディカルダイエットの研究で行き着いたのがヒトケミカルです。ヒトケミカルの研究者が理事になっていることから、理事の研究をメディカルダイエットとして打ち出しているのではないか、とも言われることがありますが、それも逆で、メディカルダイエットの研究を理解して協力してくれたのが三大ヒトケミカルであるα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10の研究者だったのです。
ここまで話しても、まだ言い訳のように感じるメディア関係者も少なからずいますが。
日本メディカルダイエット支援機構は、医科学に基づいた健康になるためのダイエットの研究と日本人の体質の研究を行ってきました。余分な体脂肪を減らすのがダイエットと考えられていますが、食事と運動によって筋肉を増やすこともダイエットです。これによって体重は増えても、健康のためにはよい状態になっているので、一般的なイメージと違っていても、間違いなくダイエットです。
メディカルダイエットの普及のために、アスリートや健康運動指導士などの指導や、専門家だけでなく一般向けの資格認定も行ってきましたが、たんぱく質を多く摂っても筋肉運動をしても、運動と食事のタイミングによって効果的な筋肉増強法をやってみても、なかなか筋肉が増えない人がいるという悩みがありました。日本人は運動をしても筋肉が増えにくいという体質がある上に、特に高齢者の場合には運動の効果が現れにくくなっています。
その理由を突き止めるための研究を重ねて、無理なく無駄なく効果が上がる方法として細胞でエネルギーを作り出す小器官のミトコンドリアにたどり着き、ミトコンドリア内に糖質(ブドウ糖)と脂質(脂肪酸)を取り込み、燃焼させる働きと同時に、エネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)によって筋肉を増やす働きがあることがわかったからです。
L‐カルニチンには脂質をミトコンドリアに取り込むメインの働きとともに筋肉を増強する働きがあることも確認されていて、L‐カルニチンを摂ることで筋肉を増やして、さらに脂肪燃焼の能力が高まることが知られています。これらの三大ヒトケミカルを有効に使うことで、同じ運動を実施して筋肉増強と脂肪燃焼の両方がかなえられることがわかり、メディカルダイエットの大テーマとしてヒトケミカルの研究に注力してきたのです。
α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10については、このサイトの「サプリメント事典」を参照してください。