ファスティング2 ファスティングの本当の意味の用語説明

ファスティングの本当の意味(ファスティング1)に関連する用語を説明します。

〔食事療法〕
生活習慣病(糖尿病、高血圧、腎臓病、脂質異常症など)の予防・改善のための実施される食事指導のことで、食事の量やバランス、栄養成分の調整が行われる。疾病の種類によって減らすべき成分、増やすべき成分があり、疾病の治療には医薬品の使用とともに食事療法が必要とされる。糖尿病の場合には、食事療法が指導通りに実施されていないと医薬品の効果が出にくいことが知られている。

〔エネルギー源〕
食事によって摂取される栄養素には体内でエネルギー源となるもの、身体の組織を作るもの、身体の調子を整えるものがあり、糖質、脂質、たんぱく質がエネルギー源となる。
糖質、脂質、たんぱく質以外はエネルギー源とはならず、これらは三大エネルギー源とも呼ばれる。細胞でエネルギー代謝されるときには、糖質はブドウ糖に、脂質は脂肪酸に、たんぱく質はアミノ酸に分解されている。

〔代謝〕
生命維持のために細胞内で行われる生化学反応のこと。細胞は外部から無機物や有機物を取り入れ、これを材料に合成や化学反応によってエネルギーを作り出し、新陳代謝を行っている。一般にはエネルギーを作り出す代謝は“燃焼”と表記されることもある。これは脂肪細胞に蓄積された中性脂肪をエネルギー源として使用することによって中性脂肪が減少していくことから燃焼に例えられた表現で、実際には燃焼はしていない。

〔エネルギー物質〕
エネルギーを作り出す物質のことで、体内ではATP(アデノシン三リン酸)がエネルギー物質となっている。細胞のミトコンドリアのTCA回路で、糖質(ブドウ糖)、脂質(脂肪酸)、たんぱく質(アミノ酸)を材料に酸素を用いて代謝することによってATPが発生する。ATPからリン酸が1個はずれてADP(アデノシン二リン酸)に変化するときにエネルギーが発生する。

〔デトックス〕
体内に蓄積された有害物質を排出すること。デトックス(detox)の名称は解毒を意味するdetoxificationの短縮形。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕