食品ロスの削減や貧困家庭支援としてフードバンクとフードドライブが広まっています。フードバンクとフードドライブの両方を実施しているところもあれば、フードバンクとフードドライブを混同しているところもありますが、原則的には企業や団体から食品の寄付を受けるのがフードバンク、個人から受けるのがフードドライブです。
コロナ禍を経験して、必要性は以前に増して高まっています。食品であれば、食べることができれば何でもよいという求めもあり、中には自分がいかに苦労しているかを訴えて多くの量をもらおうとする例も増えています。確かに食べるものがあることは大切なことで、何事にも代えがたいということも充分に理解しています。だから、寄付としていただいた食品を必要な方々に届けることも重要な働きだということも理解しています。
しかし、食べ物であれば何でもよいというわけにはいかない例は以前と比べて増えていて、アレルギーのために食べてはいけない食品も数多くあります。食品表示が明確にされる時代になったとはいえ、農薬や食品添加物の問題を避けて通ることはできません。だからといって、いただいた食品に残留農薬がある、食品添加物が使われているからといって配布しないで、フードバンクやフードドライブで食品ロスを起こすようなことはできません。
寄付をした人の気持ちがあり、食べたいという人の気持ちも乗せられているのが食品だからです。
残留農薬は、その検査方法と結果を見ると、どのように洗い、どのように皮を剥く、どのような調理をすればよいかがわかります。そもそも残留農薬を気にしなければならない食品が寄付されないように、気にしなければならない食品添加物が使われている食品が寄付されないように、寄付をする方々に知識をもって食品を選択してもらえるようにすることが大切です。
それと同時に、身体の解毒作用を高める方法についても知るべき情報となります。そこまでの情報を発信して、もらって喜ばれる食品を気持ちよく提供してもらうためには、自分たちが関わるフードバンクやフードドライブだけでなく、多くの活動をしている方々にも共通認識と保持して、食品と身体の特徴を知って活動を続けていただけるように情報発信に努めることが重要と考えています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)