ポストコロナ「二度あることは三度目の正直」3

日本メディカルダイエット支援機構が本部を岡山に移して、地方での健康づくりを進めるために、東京では全国規模の情報収集を行い、岡山から全国に発信していくというスタイルになりました。地方創生の根本は住民の健康づくりであって、それが成し遂げられてから、そのお裾分けを全国から来てくれる方にするという方法が正しい、と言い続けています。しかし、地域に人を呼んで、地域で体験してもらい、地域のことを知ってもらって、それを観光や商品販売につなげることが先だ、という考えをする人はいまだに少なくありません。
そのようにして広告代理店や旅行会社に頼ってきたのに、新型コロナウイルス感染で、県境を越えることも人が多く集まることも自粛となって何もできなくなったということで、根本的に地方創生と健康づくりを考え直そうとする地域も増えてきました。これまで健康を取り上げるというと、観光×健康、文化×健康、歴史×健康といった強引に健康を結びつけたキャッチフレーズに振り回されてきたところがあります。
同じ組み合わせでも、私たちが提案しているのは「食事×運動」「食事×休養」「運動×休養」の組み合わせによるメディカルダイエットの手法です。何も私たちの団体が日本メディカルダイエット支援機構であるから無理やりにメディカルダイエットと言い出しているわけではありません。コロナ禍が長く続くことで大きく低下してしまった国民の健康状態を元の状態に戻すためにも、また以前よりも健康状態を高めて今後の感染症などに備えておくためにも、より高い健康効果が得られる手法が必要だと考えているからです。
私たちが研究してきた生命科学は、医学、薬学、栄養学、保健学、運動科学などの人間の身体に関わる分野で、すべてに共通している生命維持のためのエネルギー代謝の高め方が重要な研究テーマです。そのエネルギー代謝を高めて、全身の細胞の中で作り出されたエネルギー(運動エネルギー、電気エネルギー、熱エネルギーなど)を健康に向けて使うために、食事、運動、休養(特に入浴)を組み合わせた効果的な手法を紹介しているのです。
このメディカルダイエットの手法を、わかりやすく、続けやすく伝えることが、ポストコロナを見据えた時代の私たちの役割だと強く認識しています。