新型コロナウイルスの感染拡大によって国民の健康度は大きく低下しました。この健康度を高める大躍進の機会を終息するまで待っているわけにはいきません。まだまだ終息するまで期間がかかることは当然に考えられることで、まだまだ健康度は低下している段階だけに、健康度を元の状態に戻すだけでは不十分で、今から一気に健康度を高める方策を考える必要があります。
どんなに困難な状況でも必ず逆転して、よい結果とすることは可能です。そのことを表す諺(ことわざ)は「捨てる神あれば拾う神あり」がありますが、今回は“神”を“紙”に変えて、健康づくりに役立てられる紙について考えを伝えていければと思い、「捨てる紙あれば拾う紙あり」をタイトルとしました。
これまで地域の健康づくりを企画するときには、健康コンテンツを作り、それを編集・デザイン・印刷して発行するための予算立てをしました。どれだけのボリューム(ページ数)にするのか、どれだけの枚数を作るのかによって、予算額が変わってきました。あまりに印刷枚数が多いと、これが予算を圧迫して、肝心な実施プログラムの作成、指導をするための人件費が不足するために、あまりよい活動ができなかったということもありました。
せっかく作った印刷物が、予定したよりも集客ができなかった、住民に配布しようとしても配りきれなかったということがあって、印刷部数は極限まで減らし、インターネットやSNSなどのデジタルを活用とする動きも高まってきています。その思惑が当たって、住民に届いてくれればよいものの、いまだに健康づくりの対象となっているのは高齢者という地域が多くて、デジタル情報などは見てくれないということが多くなっています。
紙の情報であれば捨てられるようなことがあっても、ある程度は必要とされる人に届けられていたのに、デジタル情報だと、ほとんど届かないということもあります。紙だと近所にしか配られないのに、デジタル情報だと全国だけでなくて世界にも発信されるとはいっても、本当に役立ててほしい人に伝わってこその情報ということでは、いつでも見直せる紙が今でも重要になっています。