メディカルダイエットを法人名の中央に使っていることから、医療機関からダイエット治療の提携を持ちかけられたり、ダイエット治療の推薦を求められたり、商品の共同開発の依頼を受けることさえあります。メディカルの手法を使って、無理をすることなく、無駄もないダイエットを提供しようという考えでの提案が多くなっています。
私たちもモットーとして「無理なく無駄なく」を掲げています。しかし、そのために実践することは、自分の力によって体内で発生するエネルギーを増やして、それによって健康的な身体にしていくことであって、身体のメカニズムに合った方法を研究して、わかりやすく、実践しやすい方法として伝えていくことを重視しています。少なくとも、注射を使って、簡単に、どんな体質の人でもやせられるというようなものではありません。
私たちの研究分野は大きく捉えると生命科学です。これは生命を研究対象としたもので、その応用として医学、薬学、栄養学、保健学、運動科学などがあります。通常は、このうちの一つに絞って、他の応用分野と手を結ぶことはあっても、あれもこれもやりはしません。ところが、私たちは、これらの応用分野は健康になるための手段と考えていて、身体の働きをひっくるめて研究範囲としています。それぞれの研究分野の中では正しいことであっても、結果として健康という結果につながらなければ仕方がないという考え方もしています。
とはいっても、まとまりがないのでは研究も進められないわけで、そこで立てている科学分野がエネルギー代謝です。エネルギー代謝は生体(身体)と外界との間のエネルギーとの交換のことを指していて、物質代謝をエネルギーの面から見ています。化学的エネルギーが含まれる食べ物を摂取して、これを機械的エネルギーに変換して身体を動かし、電気的エネルギーに変換して神経伝達を行い、熱エネルギーに変換して体温を維持しています。
エネルギー源になる糖質、脂質、たんぱく質のうち最もエネルギー効率が高い脂質(脂肪)を体内に蓄積して、この体脂肪を効率よく代謝させることによって多くのエネルギーを作り出しています。単純に運動をすれば体脂肪を代謝させることによって多くのエネルギーが作り出せるはずですが、そうは簡単に基本的な理論どおりにいかないのが身体の難しいところです。日本人は世界でも特別な体質の持ち主で、その体質に合った方法が必要になります。その実践の方法がメディカルダイエットです。