メディカル×ダイエット6 日本人に合った方法なのか

効果があるダイエット法として紹介されて、取り組んでみたのに効果が得られなかったという人が多い理由の一つに、そもそも身体の状態に合っていない方法だったということがあります。

ダイエット法の多くはアメリカで誕生したという時代がありました。今では日本発祥のダイエット法も登場していますが、その多くは実は研究やルーツがアメリカだったというものも多くなっています。

アメリカ人といっても人類の坩堝のような国で、アジア系の人たちも数多くいます。白人は60%を超えていたところから今では57%ほどになり、ヒスパニック系は18%ほど、黒人は12%ほど、日本人を含めたアジア系は7%ほどとなっています。

アメリカ人は、どこを指しているのかというのは統計によって違ってはいるのですが、一般には再多数の白人を指しています。アメリカだけでなくヨーロッパを合わせた欧米という場合も白人を指す例が多くなっています。

そういったことからアメリカ人(白人)に効果があったダイエット法が日本人に適しているのかというと、食事によるダイエットでは歴史的に食べてきたものの違いから、同じものを食べても違う結果も出るのは当たり前のことです。食事による日本人と欧米人との違いについては、この連載コラムの中で徐々に明らかにしていきます。

運動によるダイエットも身体的な特徴によって効果は大きく違ってきます。最もダイエットに影響を与えるのは筋肉の違いです。身体が小さいと筋肉量が少なくて、エネルギー消費が少ないということから同じ運動、同じ時間でも効果が違ってきます。

同じ身長・体重であっても、筋肉の中の赤筋、白筋の割合も人種で違っています。赤筋は脂肪酸を消費して、白筋はブドウ糖を消費するので、割合が違えば運動をしたときの結果も違ってきます。詳しくは今後の説明とさせてもらいますが、欧米の結果を持ってきて、この通りにすれば同じ結果になるとは言えないのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕