老舗というと一般には創業・設立から50年から100年を超えた企業や店舗を指しています。ところが、京都人の感覚では100年では、まだまだ老舗とは呼べない、「50年を超えたくらいで老舗と言うなんて」ということが言われます。
これは京都を特集するテレビ番組や雑誌記事では定番のネタで、200年を超えた店舗の名前が次々とあげられていきます。
京都は古い寺院も数多くあり(広隆寺は600年超え)、伝統がある店舗も軒並みで、長い歴史を示す言い回しの「先の戦さ」は太平洋戦争(今から80年前)ではなくて、応仁の乱(1467〜1477年)を指しているとのことです。
応仁の乱では、京都の市街地がほぼ全焼して、京都旅行で訪れる神社仏閣などのほとんどは応仁乱ののちに再建されたものです。
また、「この間の戦争」というと蛤御門の変を指していて、この元治元年(1864年)の大火によって北は丸太町通、南は七条通、東は寺町、西は東堀川までの、現在の中京区と下京区のほとんどが焼失しました。
この事実から言うと、京都の老舗は160年ほどの歴史ということになります。
ところが、それを超える老舗は数多くあります。
蛤御門の変から4年後には明治元年(1868年)となっていますが、東京に遷都したのは、京都の中心地が新政府の立地に向かないこと、大都市を支えるだけの開発に一から取り組むのは難しいと考えられたこともあります。
平安京から幕末までの約1100年間、政治と文化の中心地だった京都は、明治時代になってから古き良き京都の姿を残す、いわば“巨大なテーマパーク”を目指すことになり、それは今も継続されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕