「世のため、人のため」は活動を始めるときの重要なスローガンの一つです。私たちのメディカルダイエットに関わる健康、食事、運動、発達障害児支援なども、できるだけ多くの方々がメリットを得られるように考えて、活動に取り組んでいます。
そうはいっても、「世のため、人のため」を長続きさせるためには、自分たちが核とすることを揺らがせることがないようにして、それが継続可能な仕組みになっていなければなりません。
要は、“自分”が精神的にも経済的にも支えられないようなことは、世のためにも人のためにも結果として役立たない、役立ったとしても期待と大きく違ったということになりかねない、という認識をしています。
そこで「世のため、人のため」と正面を切って言うときには、後ろを向いて「自分のため」と言うようにしています。
というのは、「〜のため」と言うのは、時と場合によっては偽りになることを、いろいろと経験する中で味わってきたからです。
“ため”を漢字にすると為となります。人と為という漢字を合体させると“偽”になります。漢字遊び、言葉遊びをしているわけではなくて、人の為だと言いながらも実施している人たちが自分たちの為になることを優先させている人や団体もあれば、初めのうちは本気で人の為にやっていたのに続かなくなって途中から自分の為になってしまったところも多く目にしてきました。
だからこそ、自分の為でもある、ということを意識して、共によくなる方法を続けていくことを考えているのです。
自分のため、自分たちのためになることが、周囲の人たちのためにもなり、それが社会のために役立つことであれば嬉しいことであり、これが継続させていく力となります。それだけに、このような考えを使えるときに、「人+為=偽」という話をさせてもらっているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕