検査と治療が同じということは西洋医学ではあり得ないことです。検査によっては、検査をするほど身体に影響を与えることがあり、検査も過剰にならないようにすることが言われます。
これに対して、東洋医学では検査が治療になるものもあり、中でも特徴的なものはツボ療法です。痛みや臓器の異常などがあると、指でツボに触れると痛みや圧迫感、こりなどの反応を感じます。
指で触れることによって、どこに異常があるのか、どの程度の異常なのかを感じることができます。これは検査にあたります。その反応があったツボを刺激することによって、異常があった部分を間接的に刺激して治療することができるのが東洋医学の特徴といえます。
これは鍼灸の鍼治療でも同様です。
灸治療では、ツボに灸をすえると熱さを感じることがありますが、熱く感じるのは異常が改善したときの反応とされています。血行の不良の改善が完了したサインとも言われ、灸治療の効果が現れると、同じ熱(温度)であるはずなのに早く熱く感じるようになります。
熱く感じにくいのは改善まで時間がかかる状態で、そのようなときには熱く感じるようになるまで灸を続けることがすすめられます。
指圧や鍼治療では、改善していくにつれて痛みを感じにくくなるということで、逆の反応のようにも感じますが、この反応がわかると改善の度合いがわかると同時に、状態が悪くなっていくことも確認できるようになります。
西洋医学の治療は、診察によって病名がつけられてから実施されることになりますが、東洋医学では予防のためにも実施されます。これが東京医学の優れたところとされているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕