信じてもらえないと儲からない

同じことを伝えているはずなのに、自分が伝えるよりも他の人が伝えたほうが結果がよいということがあります。それは話し方や伝え方といったことではなくて、その人の実績や信用度が大きく関わっているように感じます。

自分がやってきたこと(講習内容など)を伝えるときに、自分の実績を一生懸命に話しても伝わらなかったのに、その活動に賛同してくれる方が現れて、その方のことを話したら急に信用してもらえて、話が大きく進んだということも経験しました。

信じてもらい、積極的に参加してもらうために、一生懸命に講習テキストを作り、力を入れて話をさせてもらった割には、結果として伝わらなかったということがあります。

私たちが伝えようとしていることが、メディカルダイエット、エネルギー代謝科学、発達栄養学といった内容で、ターゲットが極めて狭いことはわかっています。健康と幸せにつながることだと説明しても伝わりにくいのは、多くの人に伝わっていなかったからだ、とのアドバイスを受けて拡散に努めたこともありましたが、これが“無駄な努力”と感じるようなことも多々ありました。

多くの人に知ってもらい、試してもらってリピートしてもらうという、まるで地方創生で稼ごうとする広告代理店や旅行代理店のような発想では、うまくいかないというのは過去の実績(失敗?)で証明されていることです。

広めないことには伝わらないということは事実であっても、伝えたいことが信じるに値すること、伝える人が信じてもらえる存在であることは重要です。そんな思いを伝えるときに話しているのは、「信じる者=儲かる」ということです。儲かるといっても金銭的なことばかりではなくて、自分にとってプラスになったという知識や経験を指しています。

「信+者=儲」ということですが、儲という漢字を人と諸の合体と説明している人に出会いました。諸は多いという意味で、人が多くなければ儲からないという説明も、ある意味では納得もするところです。とはいえ、やはり私たちとしては信者にも匹敵するような、信じて心から取り組んでもらえる人にプラスがあるような活動をしていきたいのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕