健康アナリスト10 絶好のタイミングの到来

健康づくりを支援するためのガイドラインは、これまでにも厚生労働省によって複数のものが提供されてきました。新たなガイドラインが発表されるのは、以前のガイドラインが示されてから年月を経て、ガイドラインのベースとなる状況が変化してきたことが一つにあげられます。

もう一つは時代の変化が急激に起こっていて、それに対応するためにガイドラインを変えなければならなくなったことで、そういったときには関連する複数のガイドラインが同じようなタイミングで発表されるのが、よくあることです。

そのタイミングとして、2024年になって改訂版や新規のガイドラインが発表されました。それは以下のようなものです。

「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」

また、「日本人の食事摂取基準」が5年ごとに発表されていて、現在の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」は2025年3月末まで使用されます。2025年版は2024年末には発表される予定です。

これによって、健康づくりに必要なガイドラインなどが出揃うことになります。

ただし、これらは指導をする人のためのものであって、健康づくりを実践する個々の人のためのものではありません。これらのガイドラインを読み解き、個人の状態に適した情報として発信して、それぞれの人の健康づくりに活かしていく必要があります。

そのためには、指導する人に対して、実践する人に伝えやすく、続けやすい方法を知ってもらうことで大切であり、それを分析して伝える健康アナリストの役割の大切さも見えてきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕