健康ウォーキング39 消費エネルギー量を高めるためのカロリー係数

運動によるエネルギー消費を高めるためには、運動の強度を高めることと運動にかける時間を長くすることが基本となります。運動による消費エネルギー量は筋肉量や代謝効率など個人差がありますが、概略の活動係数が求められています。
その基本として使われているのは「日常生活時のエネルギー消費量」の係数で、日本体育協会スポーツ科学委員会によって作成されました。活動による消費エネルギー量は年齢と性別によって補正係数が定められており、これを用いて計算することによって、各人にとっての運動による消費エネルギー量を知ることができます。
活動による消費エネルギー量は、「活動係数×補正係数×体重(kg)×時間(分)」によって計算されます。体重が50kgの20代の女性がジョギングを30分した場合の消費エネルギー量は「0.1380×0.959×50(kg)×30(分)」となり、エネルギー消費量は198.513(kcal)となります。
活動係数は移動の場合には、散歩は0.0464ですが、歩行では分速60mは0.0534、分速70mは0.0623、分速80mは0.0747、分速90mは0.0906、分速100mは0.1083となります。階段(昇り)は0.1249、階段(降り)は0.0658と昇りと降りでは大きく違っています。自転車は普通速度では0.0658ですが、平地で時速10kmは0.0800、時速15kmは0.1207、上りの時速10kmは0.1472、時速15kmは0.2602、下りでは0.0269と大きく変化します。
ジョギングの場合には、軽めでは0.1384、強めでは0.1561となります。ジャズダンスであっても0.1517、テニスでも0.1437であり、早歩きと、あまり大きな差がないことがわかります。