体重が多い人のほうが身体を動かすために多くのエネルギーが必要になることから消費エネルギー量は多く、体脂肪の減少によって体重が減少していくにつれて、同じだけの運動をしても消費エネルギー量が低下していくことになります。
これを補うための方法として荷物を入れたバッグを担いで歩くことがあげられます。荷物を担いで歩けば、荷物の重さの分だけ体重が増えたのと同じことになります。20代の女性が分速60mで荷物を背負って30分間歩くとすると、1kgにつき約15kcalの消費エネルギー量が増えることになります。(0.0534×0.959×1×30)
4kgの荷物を背負って1時間歩けば、120kcalの消費エネルギー量になります。
同じ歩行速度であっても、坂道を歩くと体重による筋肉の負荷が加わり、消費エネルギー量が高まっていきます。平らな道を歩いているときの係数を1とすると、傾斜が1%増すたびに係数は0.125ずつ高まっていきます。傾斜の1%は100mで1mの高さに達する角度です。
具体的な数字を見ていくと、傾斜(%)がない平らな道(0%)では歩数計数が1.000ですが、1%で1.125、2%で1.250、3%で1.375、4%で1.500、5%で1.625、6%で1.750、7%で1.875、8%で2.000、9%で2.125、10%で2.250となります。
これ以上の傾斜になると歩いて登るのはきつくなっていきますが、参考のための記載しておくと11%で2.375、12%で2.500、13%で2.625、14%で2.750、15%で2.875、16%で3.000、17%で3.120、18%で3.250となります。