健康ウォーキング66 軟骨成分の効果を早く感じる理由

高齢者のウォーキングの強い味方となっている膝の軟骨の成分であるグルコサミンと、軟骨の潤滑成分であるコンドロイチンですが、効果的な摂取タイミングである空腹時に摂って、その成分が軟骨に届きやすいように痛みを感じない程度に歩くということをしても、すぐに効果を感じるようなことはないというのが、成分の特徴です。
長い期間をかけて徐々にすり減ってきた軟骨が、短期間の摂取で元のとおりに回復するというのは、期待のしすぎです。特に膝関節に強い痛みがある人は、相当に軟骨が減っていることが考えられるので、早くても2〜3か月ほどかかるのは当たり前のことです。
ところが、グルコサミンとコンドロイチンが含まれる健康食品を摂ったら、それほど期間がかからずに膝の痛みの軽減、違和感の軽減を感じる人は少なくありません。その理由は、別に含まれている成分の有効性によるものです。グルコサミンとコンドロイチンが含まれる健康食品の成分表示をみると、キャッツクロー、デビルズクロー、ショウガエキスなどが使われています。
これは痛み軽減の成分で、この成分によって効果が得られていると感じて、続けて摂取しているうちに効果が得られるという考えから、初期段階のグルコサミンとコンドロイチン、コラーゲンなどの膝対策の健康食品から使われ続けています。
長く使っていれば実際の効果が得られるということでしょうが、痛み軽減の成分だけでも有効性が感じられやすいということで、グルコサミンやコンドロイチンなどを減らして、痛み軽減成分を多くしている健康食品も残念ながらあります。商品を手にしたり、比較する機会には、ただ有効性をにおわせる文言に注目するのではなく、メインの成分が、どれくらい含まれているのかを重視して確認することが大切です。