◎サプリメントの摂取タイミングを教えている
私のプロフィール(公式版と称している)では、健康食品・サプリメントの専門家であるサプリメントのアドバイザリースタッフ制度の構築に関わり、その制度の一つとして始まった国立健康・栄養研究所のNR(栄養情報担当者)の認定講習の法律講師をしたのが、健康食品・サプリメントの機能性についても講習するきっかけになったとしています。これは事実なのですが、それだけでは健康食品・サプリメントの業界と関わるようになったわけではありません。
平成12年に保健機能食品制度が公表され、平成14年には厚生労働省より「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」の通知が発表されました。保健機能食品というのは、ビタミン、ミネラル、脂肪酸について、ある程度の有効性を述べて販売することが許可されたものですが、通知では保健機能食品のあとに“等”という文字がついています。これは一般の健康食品も含まれることを示しています。
このアドバイザリースタッフ制度は、保健機能食品等に関する消費者の指導・教育を目指したアドバイザーの養成についての重要性を指摘したものです。この通知に従った教育をすれば、将来的に国が認める資格になるのではないか、という期待が抱かれたこともあるのですが、この制度を構築する会議の中では、そのようなことは話し合わせてはいません。どうして、そんなことを知っているのかというと、会議のサポートメンバーとして参加していたからです。
制度と表示の規制について健康食品業界は強い関心を抱いていますが、消費者となると制度にはほとんど無関心で、興味が向けられているのは有効性だけです。有効性については、妻の父が有名な薬学博士で、テレビの健康情報番組にも多く出演していたことから、ほとんどの健康食品と、その素材の情報を入手していました。
健康食品の素材の有効性がわかって、それを摂れば、望むような健康効果が期待できると思われがちですが、素材について徹底的に研究をすると摂取タイミングによって吸収の差があることがわかります。それもタイミングを間違うと、まったく吸収されないということがあります。さらに一つの健康食品の中に空腹時に摂る必要がある成分と、食後に摂る必要がある成分が使われているものあり、いつ摂ることを想定して作ったのかとツッコミたくなるような商品も存在していることがわかりました。
この最も知りたい情報が、法規制によって述べることができないのです。だから、私のサプリメント講習は素材別に特徴とともに、摂取タイミングを教えています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)