他のスポーツでは見ることがない大きなボールを使って競技するキンボールスポーツは、直径122cm、重さは1kgというアドバルーンのような巨大なボールが使われます。これを床に落とさないようにチームで協力し合う健康スポーツです。
キンは英語のキネスシス(kinesthesis)からとったもので、運動感覚・感性を示しています。スポーツというと運動神経を磨いたり、競うことが主になっていますが、キンボールスポーツは感性の創出(励まし、助け合い、運動の共有や協調性を高めること)を大切にするスポーツとなっています。
創案したのはカナダの体育教師のマリオ・ドゥマース氏で、1986年に人間関係が希薄になりがちな現代社会で共に生きる力をつけることをテーマに開発されました。年齢に関係なく幅広く楽しめるスポーツであることから、世界に広がっています。国内では日本キンボールスポーツ連盟によって運営・普及されています。
試合形式のゲームはコンペティションゲームと呼ばれ、1チームが4人で、3チームが同時にプレイして、ヒットやレシーブを繰り返してミスをしたら、それ以外の2チームに得点が与えられるという独特の得点方式となっています。
キンボールは軽く、空中で長く飛ばすことができることから、ヒットによって飛ぶコースを変化させるという高度なテクニックを使用することができます。そのテクニックもチームで協力して繰り出すことができます。
コートサイズは最大で20m×20mとなっていますが、体育館などの条件や参加者の身体条件、年齢などを考慮してコートを狭くすることができて、正方形にする必要もないという柔軟性があります。
キンボールスポーツは得点制と時間制があり、主催者が試合形式を定めることができます。
こういった柔軟性が多くの人に楽しまれる生涯スポーツとなっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕