発達障害児支援施設は児童発達支援施設(未就学)と放課後等デイサービス(就学以降)があり、その支援のレベルは施設によって異なっていることは前回(健康デザイン18)触れました。
よりよい施設の紹介、それぞれの子どもに適した施設の紹介は、自治体や民間の働きによって進められていますが、発達障害児支援施設は人員や経営者の考え方などもあって、格差があるのは事実です。
なかなか子どもの状態と改善への期待にフィットしないからと多くのところを回るジプシー状態になっている保護者も少なくありません。発達障害児支援施設としては支援活動を進めたくても、スキルや知識、情報の関係もあって理想どおりに進められないことがあるのは充分に承知しています。
優れたレベルの児童発達支援施設の運営者や技術者が、他の施設にコンサルタントとして入って指導している例もあり、私(小林正人)が監事を務めるNPO法人は他の児童発達支援施設や認定こども園などへのコンサルタント活動を実施しています。
こういった活動を進めていくためには、意識が高い児童発達支援施設が集まり、そこに対して子どもの改善のための知識と情報を提供する活動が重要であり、会員化しての推進も検討すべきだと考えます。
その内容として運動療法と、それを下支えする食事(栄養)療法も必要との考えをしています。食事(栄養)療法は、私が東京で活動してきた臨床栄養(治療のための食事療法)がベースとなっています。
まだ発達障害が明らかになっていない段階から、小児医療を専門とする国立病院、大学病院などでは食事に困難さを抱える子どもへの対応をしてきました。その中から生まれた発達栄養学に沿った栄養摂取の方法を、意識が高い岡山の施設に対して実施するのも健康デザインの活動の一つとしています。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕