30秒間椅子立ち上がりテストは、30秒間に椅子から立ち上がる回数を測定して、下肢(足腰)の筋力を評価するものです。椅子(座面の高さ40cm程度)に浅く腰掛けて、足は肩幅に開き、かかとを少し引くようにします。
座った姿勢から始めて、両膝と背中が完全に伸び切るまで立ち上がったときを1回とカウントします。すぐに座位姿勢(お尻が座面に少し触れる程度)に戻り、再び立ち上がります。
20代以降、下肢の筋肉は運動をしていない場合には毎年1%ずつ減っていくとされていることから、下肢の筋肉量を減らさないようにすることと、筋力を保持することは重要となります。
回数による評価ですが、普通と判定されるのは男性では20〜29歳が28〜32回、30〜39歳が26〜30回、40〜49歳が25〜29回、50〜59歳が22〜27回、60〜64歳が20〜25回、65〜69歳が18〜21回、70〜74歳が16〜20回、75〜79歳が15〜17回、80歳以降が14〜16回です。
女性では普通と判定されるのは20〜29歳が23〜28回、30〜39歳が24〜28回、40〜49歳が23〜27回、50〜59歳が20〜24回、60〜64歳が19〜23回、65〜69歳が17〜21回、70〜74歳が15〜19回、75〜79歳が13〜17回、80歳以降が13〜16回です。
下肢の筋肉を鍛えて若い状態を保つ、もしくは若い状態に近づけるためには、まずは歩く機会を増やすこと、階段の上り下りを行うことを心がけます。
また、30秒間椅子立ち上がりテストと同じ動作を時間をかけて繰り返します。早く実施するのではなく、ゆっくりとスクワットを行います。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕