自分の健康を考えるときに、重要となることは複数ある中で、特に重視しているのは現状の把握です。健康状態を知る方法として、健康診断を受けて疾病や、そのリスクについて知っておくのは基本中の基本となります。
身体の中の状態を知ったあとは、それが変化しているのか、変化があった場合にはよい方向なのか、よくない方向なのかを確認することが必要です。その指標として使われるのは体重や体脂肪で、標準範囲から離れるほど注意が必要になり、できるだけ元の状態に戻るようにすることが求められます。
栄養の過不足を知るには、エネルギー源(糖質、脂質、ビタミン)やビタミン、ミネラルなどの摂取量を知ることがすすめられていますが、その前にクリアしておかないといけないのはエネルギー源の摂取量です。
自分の状態(身長、体重、性別、年齢など)に適した食事量を知り、多すぎるときには減らすように、不足しているときには増やすようにすることになるわけですが、その基本の指標となるのは100kcalを単位とした食事量の把握です。
自分が食べ過ぎているのか、不足しているのかがわからなくて、単純に体重が増えていれば食べ過ぎ、体重が減っていれば不足しているといったことでは把握できません。100kcalの分量がわかれば、どれだけ増減させるとよいのかが具体的な数字と分量で把握することができます。
1日に2000kcalの摂取エネルギー量が必要とわかったとしたら、これを100kcalずつの数で分類して、何を食べればよいのかのバランスを知ることができます。現実の食事を100kcal単位で把握した量で考えてみると、どうすればバランスが取れたまま摂取エネルギー量を調整したらよいのかがわかってきます。
その100kcal単位の食事法は、メディカルダイエットの食事指導の基本となっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕