健康・火の用心41 食べるべき「かきくけこ やまにさち」

食卓に並べて食べるべきものとして「まごわやさしい」という標語が以前から示されてきました。ま(豆)ご(ごま)わ(わかめ=海藻)や(野菜)さ(魚)し(しいたけ=きのこ)い(芋)の頭文字を並べたもので、和食を食べることで摂ることができます。

これは子どもが食べるべき食材ですが、「オカアサンハヤスメ」という子どもが食べる機会が多いものを減らして、代わりに食卓に並べたいものとして「まごわやさしい」が登場しました。「オカアサンハヤスメ」はオ(オムライス)カ(カレーライス)ア(アイスクリーム)サン(サンドイッチ)ハ(ハンバーグ)ヤ(焼きそば)ス(スパゲッティ)メ(目玉焼き)を並べたものです。

「まごわやさしい」だけでは栄養バランスが取りにくいというので、「まごたちはやさしい」ま(豆)ご(ごま)た(卵)ち(乳=乳製品)わ(わかめ)や(野菜)さ(魚)し(しいたけ)い(芋)、「まごたちにわやさしい」ま(豆)ご(ごま)た(卵)ち(乳=乳製品)に(肉)わ(わかめ)や(野菜)さ(魚)し(しいたけ)い(芋)ということも言われるようになりました。

さらに「まごたちにはやさしいわ」ま(豆)ご(ごま)た(卵)ち(乳=乳製品)に(肉)は(発酵食品)や(野菜)さ(魚)し(しいたけ)い(芋)わ(わかめ)ということも言われるようになりました。

どれがよいのかわかりにくく、特定の食品をすすめる会社や団体などが、自分たちの標語こと正しいという主張をするようになって、どんどん混乱が進むようになりました。

そんな中、新たに登場したのが「かきくけこ やまにさち」です。か(海藻)き(きのこ)く(果物)け(鶏卵)こ(穀物)や(野菜)ま(豆)に(肉)さ(魚)ち(チーズ=乳製品)の頭文字を並べたもので、たんぱく質を摂取して健康づくりに役立てようということでシニア向けに提唱されたものです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕