国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その要点を掲載します。
〔心理社会的要因〕
◎心理社会的ストレスを回避する。
*ストレス要因となるライフイベントにより、うつ病のリスクが増加します。
*ストレスにより、虚血性心疾患やメタボリックシンドロームのリスクが増加します。
*幼少期の逆境体験により、成人後のさまざまな疾病や不健康な生活習慣のリスクが増加します。
◎社会関係を保つ。
*社会関係を保つことにより総死亡リスクは低下します。
*社会関係を保つことにより循環器病や糖尿病のリスクが低下します。
*社会関係を保つころにより要介護認定を受けるリスクや認知機能が低下するリスクが軽減します。
◎睡眠時間を確保し、睡眠の質を向上する。
*適度な睡眠時間をとることにより、循環器病、高血圧、糖尿病の予防につながります。