国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その要点を掲載します。
〔体格〕
◎やせすぎない、太りすぎない。
*やせや肥満によって総死亡やがんのリスクが増加する可能性があります。
*体重過多は、循環器病、お運用病のリスクを増加させます。また、成人期の体重増加は、循環器病、糖尿病のリスクを増加させます。
*やせ(栄養不足を伴う)は感染症や脳出血のリスクが増加します。
*肥満により、うつ病のリスクが増加します。
◎ライフステージに応じた適性体重を維持する。
*高齢者では低体重による健康リスクに留意する。
*やせや肥満の子どもでは、一般的な小児急性疾患が重症化しやすくなります。
*幼少期の体重過多は、成人期の肥満のリスクを増加させます。
*妊娠前と妊娠中の体重増加の双方が妊娠の予後に影響を与えます。妊娠前の体格に応じた適切な体重増加が望まれます。