健康情報共有18 生活習慣病の原因は代謝低下

生活習慣病というと、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与していて、それらが発症の要因となる疾患を指しています。一般には高血圧、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)などがあげられているものの、日本人の死因の上位を占めている疾患(がん、心疾患、脳血管疾患)も含まれています。

食べすぎや栄養の偏りによる塩分の過剰摂取、糖質や脂質の過剰摂取が主な原因と考えられがちですが、運動や休息の不足も大きな要因となっています。日本メディカルダイエット支援機構はエネルギー代謝に注目した健康づくりに取り組んでいます。エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)の過剰摂取によって摂取エネルギー量が多くなりすぎることで血液中のブドウ糖、中性脂肪、LDLコレステロールが多くなると発症リスクが高くなることから、エネルギーコントロール(摂取エネルギー量の調整)が第一のクリアポイントと考えています。

一般には、そこで終了することもありますが、摂取エネルギー量を減らせば生活習慣病の発症を抑えられるわけではありません。エネルギー源をもとにして全身の細胞の中で作り出されたエネルギーは、細胞の中だけで生化学反応を起こす材料になります。生化学反応によって細胞の成長や代謝、二酸化炭素や老廃物の排出、ホルモンや神経伝達物質などの生成などが行われています。

いかに多くのエネルギーを作り出して、そのエネルギーを効率よく使うかというのが、生活習慣病を予防して、健康を維持・増進するために重要なこととなります。このエネルギーを作り出し、効果的に使うというエネルギー代謝が盛んになることが、生活習慣病を起こさないためには欠かせない条件となります。

エネルギー代謝を盛んにするためには、エネルギー源を充分に摂取して、代謝に必要なビタミン、ミネラルを欠かさないようにして、さらに代謝促進物質を摂ることです。代謝促進物質のL‐カルニチンについては、日本メディカルダイエット支援機構の設立時(2008年)から重要課題として取り組んできたことです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕