日本メディカルダイエット支援機構は、メディカルダイエットという用語を使っていることから、ダイエットに関する仕事をしている団体と思われがちです。そのために、ダイエット系の仕事が舞い込み、ダイエットを医学的な立場から指導することを求められることも多くなっています。
健康づくりのために必要な情報は、身体のメカニズムや活動のためのエネルギーを効率よく作り出すことが大切であることから、一般的に考えられているダイエットにも対応しています。しかし、スタート地点は健康科学であって、「正しい健康情報を正しく伝える」ことが重要な使命と認識しています。
「ダイエットはやせることではなくて健康のための食事療法」ということが随分と知られるようになってきてはいるものの、私たちの“ダイエット”はスタートの意味合いが違っています。食事療法や運動療法は本来の意味の先にある派生です。
ダイエット(Diet)の元々の意味は「方針、作戦、戦略、施策、方策」などで、正しい方針の元に正しく進んでいくことがDietです。国会は英語ではThe Dietです。東京メトロの国会議事堂前駅の英語表記は「National Diet Bldg.」です。国会議事堂の前の信号には「The National Diet」と表記されています。国の方針を決めるのが国会なので、当然の表記との考えです。
正しい健康づくりの方針のもとに正しい食生活を送ることがダイエットになり、そこから転じて正しい運動もダイエットとなりました。無理に食事を減らす、身体に負荷がかかりすぎる運動をするのはダイエットとは言えないことになります。
正しい方針に従って、健康づくりをするためには一定の知識と情報が必要になります。それは健康科学に基づいたものでなければいけないという考えで、日本メディカルダイエット支援機構の前には健康科学情報センターとして活動していました。英語表記では健康科学を「Medical」として、Medical Information Centerにしていました。
ところが、医学系の学会との付き合いや霞が関のお役所にも出入りしていたことから、「メディカルを健康科学の意味で使うのはどうなのか」との声が出てきました。そんなプレッシャーもあって、Health Science Information Centerとしました。いつかメディカルを堂々と使いたいと考えてきて、特定非営利活動法人(NPO法人)を設立したときに日本メディカルダイエット支援機構と名づけました。
ダイエットは情報共有を意味して、健康科学に基づいた正しい活動という意味でメディカルダイエットを使っています。だから、あらゆる健康に関わる情報を発信するのは当たり前との考えで、発達障害児の支援の活動もメディカルダイエットの合言葉で着手しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕