健康情報共有5 ソフトのシェアリング

シェアリング・エコノミーは、個人が保有する遊休資産の貸し出しを仲介するサービスで、貸主は遊休資産の活用による収入、借主は所有することなく利用ができるメリットがあります。主にはインターネットを介して個人と個人を結ぶもので、シェアハウス、ルームシェアリング、オフィスシェアリング、シェア家電などが例としてあげられます。

インターネットを利用していなくても可能ではあるものの、個々から得られる収入は少ないため、より多くの利用者を得る必要があることから、拡散のプラットホームが欠かせないと考えられています。

その他にもカーシェアリング、サイクル(自転車)シェアリング、ゲームシェアリング、ファッションシェアリングといったものあるのですが、これらはハードのシェアリングです。ソフトとしての経験やスキルといった無形のものが対象とされることも想定の中には含まれています。しかし、無形のものは貸し借りには向きにくくて、その内容を確認したり、サービスとして使ったときの満足度なども図りにくく、料金体系が作りにくいということもあります。

遊休資産となる有形のものを保有している人は、それほど多くはないはずで、これまで頑張ってきた無形のものがあるという人のほうが多いはずです。そこでソフトのシェアリング・エコノミーを構築するために、5年前まで活動していた東京での人脈と複数の仕組み(と言っても小型のものですが)を作ってきました。

岡山に移住してからは、通常の形式の講習や情報発信しかしてこなかったのですが、東京人脈からのすすめもあって、岡山でもソフトのシェアリング・エコノミーに取り組むことにしました。東京よりも小規模から始める予定で、まずは地元の公民館で地元の方々が聞きたいという話をシェアリングの形で提供することからのスタートです。

ハードのシェアリングは、ハードが持つ便利さなどのソフトを利用するものであるのに対して、ソフトのシェアリングはソフトそのものを得る機会となります。講習で得た知識と情報は、そのままシェアをした方の財産となっていきます。そんな新たなシェアリングを、健康をメインテーマとして実施していくのが、私たちにできることです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕