健康情報学2 情報学としての健康情報

情報を得ること、情報を活かすことは現代社会を生きるためには必要不可欠なことで、それを学問として扱う分野も存在しています。

「情報学」は、一般には「人間にとって欠かすことのできない情報を的確に利用するための学問」と認識されています。

健康に関する情報は欠かすことができないことで、これを研究することを目的として、健康分野に関わる専門家とともに「健康情報学研究会」を過去に立ち上げたことがあります。

当初は「健康情報研究会」と“学”を加えていなかったのですが、健康情報を研究する団体は他にもあり、健康情報を学問として考え、正しい健康情報を正しく伝えることの重要性を認識したことから「健康情報学研究会」となりました。

初期メンバーは、健康番組で著名な薬学博士、日本臨床栄養学会の理事長、日本臨床栄養協会の重鎮、オリンピック3回出場の大学教授、日本ウォーキング学会の会長で、どちらかと言ったら健康分野であって情報発信をしていても情報学という実績があるかは疑問もありました。

その疑問は初回の会合のときに、メンバーの先生方からあがりました。

この研究会のサポートメンバーとして、情報学の教鞭をとっていた大手新聞社出身の大学教授も参加していましたが、医学・健康分野ではない別の情報学会の理事だったこともあり、この方にも加わってもらいました。

実際に健康情報を伝える役割をしている健康番組のテレビディレクター、健康雑誌編集長、健康書籍編集局長は、すでに私が組織していた健康ペンクラブのメンバーでもあって、その参加も得ました。

さまざまな分野で学会を立ち上げるときには、先に研究会として活動をしておいて、機が熟したところで学会に変更するというのが通常の形でした。機が熟するというのは、このメンバーなら周囲が納得するという参加者が集い、スポンサーの目処も立ち、事務局体制も整うことを指しています。

まさに、そのタイミングが来たのですが、「健康情報学会」の設立の根回しをしているときに“抵抗勢力”が現れました。それについては次回(健康情報学3)説明させてもらいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕