ブレインスリープは、5年間の睡眠偏差値調査を行い、睡眠の質が生産性や経済損失額、モチベーションへの影響があることを確認して、睡眠計測をすることで夜間の睡眠の質の向上にとどまらず、翌日のモチベーションアップや日中の活動量の増加に起用する可能性が確認されました。
メンタルヘルスと長時間労働の感性性は以前より注目されていますが。近年の研究で長時間労働はメンタルヘルス悪化の直接的な原因ではなく、長時間労働から起こる睡眠不足がメンタルヘルス悪化を引き起こしていることが報告されています。
出社することに対して憂鬱と感じている日数が週1回以上とされた方は全体の約6割となり、その中でも週5日以上と回答された方は2割以上に達しました。
また、出社するのが憂鬱と感じる日数が0日の人は睡眠の質スコアが平均76.6でしたが、憂鬱と感じる日数が多くなるにつれて同スコアの平均点は減少し、週5日以上憂鬱と感じる人と比べると、8.7ポイントもの差があることが確認されました。
この調査では、出社することが憂鬱と感じる日数と睡眠時間には同じような関係性は見られませんでした。
睡眠偏差値TOP1000人とWORST1000人について、睡眠時間、睡眠の質、睡眠習慣、働き方などを比較したところ、多くのポイントで特徴がみられました。
平均睡眠時間においては、TOP1000は7時間12分と調査全体の平均睡眠時間6時間50分より22分長く、比較的十分な睡眠がとれている状態です。一方、WORST1000は6時間32分と全体平均と比較して約18分短い結果となりました。
睡眠の質スコアにおいては、TOP1000とWORST1000には28.6ポイントの差がありました。睡眠の質スコアに影響を与える睡眠習慣の中でも特に「就寝前のスマホの利用率」に関しては明確な差異が確認されました。
TOP1000の就寝前のスマホ利用率が7.7%と低いのに対して、WORST1000は50.5%と半数以上が利用していることがわかりました。
スマホの使用に関しては、ブルーライトが悪影響を及ぼすと言われることが多くありますが、最近は画面上ではブルーライトがカットされていることもあり、ブルーライトの影響よりもSNSやメールを確認すると脳が覚醒することのほうが睡眠に影響を与える傾向にあります。
また、働き方においても差が確認されました。TOP1000とWORST1000では総労働時間は1時間20分、特に時間外労働時間では1時間33分の差があり、いずれもWORST1000のほうが長い時間働いていることが確認されました。
長時間労働する人は睡眠時間を削る傾向にあり、睡眠不足を招きやすくなります。さらに腹側な働き方でもあるシフトワーカーの場合もWORST1000のほうが8.5%多い結果となりました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕