明治は、一般成人(20歳以上)の男女を対象に、免疫指標であるslgAやNK細胞の測定と生活習慣に関するアンケート調査を実施して、ヨーグルトの摂取頻度の高さが免疫指標と生活習慣の関係を評価する観察研究を実施しました。
アンケート調査とslgAの測定は542名に実施し、slgA分泌速度の外れ値を除外した481名で解析が行われました。また、検査を希望した149名に対してNK細胞活性の測定が行われました。
唾液中のslgA濃度、slgA分泌速度について生活習慣や対象者の属性との関係を検討したところ、外れ値を除外した解析においてslgA分泌速度は年齢が高いほど低値を示すことが示唆されました。
ヨーグルトの摂取頻度とNK細胞活性にも関連性があることが示唆されました。
ヨーグルトの摂取頻度が高い人(週3日以上の摂取習慣がある人)、低い人(週2日以下の摂取習慣がある人)、摂取習慣がない人(食べない、ほとんど食べない)のNK細胞活性を比較したところ、ヨーグルトの摂取習慣がない人と比較して、摂取頻度が高いNK細胞活性は高値を示しました。
研究の結果から、ヨーグルトの摂取頻度の高さは、NK細胞活性の高値と関連することが示唆されました。
今後、更なるデータを蓄積することで、免疫状態と生活習慣や対象者の属性に関するエビデンスが拡充されることが期待されます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕