厚生労働省は、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表しました。飲酒量と健康に配慮した飲酒の仕方等についての続きを紹介します。
(3)健康に配慮した飲酒の仕方等について
飲酒をする場合においても、さまざまな危険を避けるために、例えば、以下のような配慮等をすることが考えます。
①自らの飲酒状況等を把握する
自分の状態に応じた飲酒により、飲酒によって生じるリスクを減らすことが重要です。医師等に相談したり、AUDIT(問題のある飲酒をしている人を把握するために、作成したスクリーニングテスト。飲酒問題の早期発見等のため、アルコール関連問題の重症度の測定を行うものです)等を参考に自らの飲酒の習慣を把握することなどが考えられます。
②あらかじめ量を決めて飲酒する
自ら飲む量を定めることで、過度な飲酒を避けるなど飲酒行動の改善につながると言われています。行事・イベントなどの場で飲酒する場合も、各自が何をどれくらい飲むかなどを、それぞれ自分で決めて飲むことが大切です。
③飲酒前または飲酒中に食事をとる
血中のアルコール濃度を上がりにくくし、お酒に酔いにくくする効果があります。
④飲酒の合間に水(または炭酸水)を飲むなど、アルコールをゆっくり分解・吸収できるようにする(水などを混ぜてアルコール濃度を低くして飲酒する、少しずつ飲酒する、アルコールの入っていない飲み物を選ぶなど)
飲む量に占める純アルコールの量を減らす効果があります。
⑤1週間のうち飲酒をしない日を設ける(毎日飲み続けるといった継続しての飲酒を避ける)
毎日飲酒を続けた場合、アルコール依存症の発症につながる可能性があります。1週間の純アルコール摂取量を減らすために、定期的に飲酒をしないようにするなど配慮が必要です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕