前回の「排便のにおいに関する意識調査」の後半の結果を紹介します。
この調査は、大正製薬が排便のにおいに関してインターネットでのアンケート調査を実施した結果で、有効回答者は20〜69歳の男女400名(男性200名、女性200名)です。
前回は外出先でのトイレで、においが気になり、外出先では我慢する傾向が強いことを紹介しました。
外出先で排便を我慢する理由は、「外のトイレでは落ち着かないから」(45.1%)、「外のトイレの便座には座りたくないから」(32.1%)、「音やにおいが恥ずかしいから」(24.1%)の順でした。
男女別では、「外のトイレの便座には座りたくないから」が男性の回答のトップで、潔癖症の一面がうかがえます。女性では、「外のトイレでは落ち着かないから」が1位で、続いて「音やにおいが恥ずかしいから」は男性の約2.5倍で、女性は排便を知られたくないという意識が強くなっています。
外出時での自分の排便後のにおい対策では、「排便と同時に水を流す」(30.6%)が多く、次いで「人がいないトイレを探す」(13.9%)、「トイレ内の便座除菌クリーナーで拭く」(11.7%)の順でした。
「携帯消臭剤を使う」が最も多かったのが20代男性(14.3%)でした。「トイレ内の便座除菌クリーナーで拭く」との回答も60代男性(20.5%)、20代男性(20.0%)が多く、女性を上回っています。
便のにおいがきつくなる原因は何だと思うかを聞いたところ、「腸内の悪玉菌が増えているから」(36.3%)が最多でした。「乳酸菌、ビフィズス菌が不足しているから」(10.0%)と合わせると、半数近く(46.3%)が便のにおいと腸内細菌の関わりを認識していることがわかります。
さらに、「肉類など動物性たんぱく質や脂肪の摂り過ぎ」(31.3%)、「食事のバランスが悪いため」(25.5%)と続き、食べたものが便のにおいに影響していると考えている人は多くみられます。
ただ、男性では全年代で「わからない」の回答が最も多く、腸内環境への関心度、理解度では女性がやや上回っていました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕