健康に関する教育には、講演会、講習会、セミナー、通信教育などがありますが、実施方法としては座学講習と通信講習に大きく分けられます。同じ講習スタイルで実施しても、そのあとのフォローのあるなしの違いもあり、フォローがあるものの代表的なものとしては資格認定があります。日本メディカルダイエット支援機構では座学講習も通信講習も資格認定方式で実施しています。資格認定は講習料の他に審査料(試験と採点)、認定料、場合によっては登録料もかかり、さらに年会費、更新のための講習料と審査料なども加わるので、どうしても受講者は費用が多くかかります。そのために受講者を集めにくいというデメリットもあります。
それなのに、わざわざ資格認定方式にしているのは、もちろん講習内容に実施を持っていて、資格認定者として普及していってほしいという思いもありますが、受講後の情報提供が一番の理由となっています。資格認定を行うということは、認定した方々の知識レベルに責任を持つということです。同じ資格を持っているのに知識レベルに大きなバラツキがあったのでは、資格の信頼、認定機関の信頼にも関わってきます。それだけでなく、講習している内容が医学・科学に基づいた健康に関わる知識であることから、情報の移り変わりが極めて早く、古い情報が間違いともなりかねないことが大きな理由となっています。
日本の資格認定の代表的といえば国家試験で、その最高レベルはいうまでもなく医師国家試験です。これに合格すると医師免許が与えられますが、これは更新制ではなく、合格すれば、ずっと医師として仕事ができるわけです。口が悪い人に言わせると、「何十年も前に勉強したままで、情報を更新することなく、時代が変わって古くなった情報のままに治療して、患者にアドバイスしている」ということで、その指摘が合っている場合も起こり得るわけです。アメリカの医師免許は更新制で、最新情報を得て、常に勉強をしていないと合格することができず、医師を辞めなければならないことになります。
もちろん、日本の医師でも専門の学会に所属して、認定医を取得し、最新情報入手し続けている場合もあるわけですが、民間の資格認定となると勉強をしようにも、どこから情報を得てよいのか、何が重要ポイントなのかもわからないことも少なくありません。本来なら更新情報は資格認定団体が、しっかりと収集、分析、研究して発信していればよいのでしょうが、情報提供をしていても、そこまでの情報にはなっていないところもあります。
だから、私たちは資格認定方式にして、情報発信に力を入れています。それと同時に、健康関連の団体の支援活動として、各団体の資格認定者に提供する情報を、私たちが代わりに作成するということもやっています。こういったことをしているのは、日本メディカルダイエット支援機構が特定非営利活動法人(NPO法人)で、内閣府から認証された全国を対象として教育と情報発信をしている団体だからです。